「うちの子、ことばが遅いかも?」と感じたとき、何を基準に判断すればいいのか迷われる保護者さまは多いです。ことばの発達には個人差がありますが、年齢ごとの目安を知っておくことで、適切なタイミングで相談につなげることができます。
ことばの発達には個人差がある
まず知っていただきたいのは、ことばの発達スピードはお子さまによって大きく異なるということです。初語が出る時期は一般的に1歳前後と言われますが、1歳半を過ぎてから急に話し始める子もいます。
ただし、「個人差があるから大丈夫」と安心するだけでなく、以下のチェックリストに多く当てはまる場合は、専門家に相談することをおすすめします。早めの相談は、お子さまにとってマイナスになることはありません。
年齢別チェックリスト
0〜1歳ごろ
- 名前を呼んでも振り向かないことが多い
- 喃語(「ばばば」「まんまん」など)があまり出ない
- 大人の声や音にあまり反応しない
- 指さしをしない(興味のあるものを指で示さない)
- 目が合いにくい、あやしても笑わないことが多い
1〜2歳ごろ
- 意味のある単語(「ママ」「わんわん」など)が出ない
- 簡単な指示(「ちょうだい」「おいで」など)が通りにくい
- 指さしで要求を伝えることが少ない
- 大人のことばをまねしようとしない
- 身振り(バイバイ、パチパチなど)が少ない
2〜3歳ごろ
- 二語文(「ママ、きた」「わんわん、いた」など)が出ない
- 語彙が極端に少ない(50語未満)
- 何を言っているか周囲に伝わりにくい
- 質問に対する応答がほとんどない
- 同年齢の子と比べてコミュニケーションの取り方が異なる
3〜4歳ごろ
- 三語文以上の文が出にくい
- 発音が不明瞭で、家族以外に伝わりにくい
- 会話のやりとり(質問に答える、話題を共有する)が苦手
- 色や数の名前がなかなか覚えられない
- 同年齢の子との会話についていけないことが多い
4〜5歳ごろ
- 助詞(「が」「を」「に」など)の使い方がぎこちない
- 時系列を追って出来事を話すことが難しい
- しりとりやなぞなぞなどの言語遊びが苦手
- 特定の音の発音が正しくできない(サ行、ラ行など)
- 集団の中で先生の指示を聞き取ることが難しい
チェックが多かったら
上記のチェックリストは、あくまで目安です。いくつか当てはまったとしても、すぐに「問題がある」というわけではありません。しかし、同じ年齢の項目で3つ以上該当する場合や、ことばの遅れ以外にも気になることがある場合は、専門家への相談をおすすめします。
相談先としては、以下の選択肢があります。
- かかりつけの小児科
- 市区町村の保健センター・子育て支援課
- 児童発達支援事業所(見学・相談は受給者証なしでも可能)
言語聴覚士(ST)に相談するメリット
ことばの発達が気になる場合、言語聴覚士(ST)への相談が特に有効です。STは、ことばの発達や音声・嚥下の専門家で、お子さまの状態を詳しく評価し、適切な支援を提案してくれます。
- ことばの発達段階を専門的に評価してもらえる
- お子さまに合ったことばの促し方をアドバイスしてもらえる
- 発音の練習や、コミュニケーション力を育てるトレーニングを受けられる
- 保護者さまへの具体的な関わり方の指導も行われる
pocopocoにも言語聴覚士が在籍しており、ことばの発達に関する個別支援を行っています。
家庭でできる関わり方
療育と並行して、ご家庭での関わりもお子さまのことばの発達を後押しします。以下のポイントを日常の中で意識してみてください。
- お子さまの視線の先を言語化する:「わんわんがいるね」「お花きれいだね」と、お子さまが見ているものをことばにする
- ゆっくり、短いことばで話す:長い文よりも、わかりやすい短いフレーズを使う
- お子さまの発話を広げる:「ぶーぶー」と言ったら「ぶーぶー来たね、赤い車だね」と返す
- 絵本の読み聞かせ:同じ絵本を繰り返し読むことで、ことばの定着を促す
- 応答的に関わる:お子さまの声や身振りに、ことばで応えてあげる
ことばの遅れに関する詳しい情報は、ことばの遅れについてのページでもまとめています。一人で抱え込まず、専門家と一緒に、お子さまの成長を見守っていきましょう。