Concerns
感覚過敏が気になるとき
音、光、触覚 ── お子さまの感じ方は一人ひとり違います
感覚過敏とは
私たちの脳は、目、耳、皮膚、鼻、口、そして身体の内部からも常に感覚情報を受け取り、それを整理・統合して行動に結びつけています。この感覚の受け取り方には個人差があり、特定の感覚を人よりも強く感じてしまうことを「感覚過敏」と呼びます。
反対に、感覚の受け取りが弱い「感覚鈍麻」もあります。同じお子さまでも、聴覚は過敏だけれど触覚は鈍麻、というように感覚によって特性が異なることも珍しくありません。
感覚過敏は「わがまま」や「気にしすぎ」ではありません。脳の感覚処理の仕方の違いであり、お子さま自身もコントロールが難しいものです。周囲の理解と適切な環境調整が、お子さまの安心につながります。
感覚過敏の種類
聴覚過敏
- 掃除機やドライヤーの音を嫌がる
- 運動会のピストル音やマイクの音で泣く
- にぎやかな場所で耳をふさぐ
- 特定の音(サイレンなど)に強く反応する
触覚過敏
- 服のタグやチクチクする素材を嫌がる
- 砂遊びや粘土を触りたがらない
- 手が汚れることを極端に嫌がる
- シャワーの水が当たるのを嫌がる
- 人に触れられるのを避ける
視覚過敏
- 蛍光灯のまぶしさを嫌がる
- テレビやタブレットの光を嫌がる
- 特定の色や模様に強く反応する
- 人混みの中で落ち着かなくなる
味覚・嗅覚過敏
- 特定の食感のものを食べられない
- 匂いの強い食べ物を避ける
- 給食が食べられない
- 新しい食べ物を受け入れにくい
前庭覚(バランス感覚)の過敏・鈍麻
- ブランコやすべり台を怖がる
- 高い場所を極端に怖がる
- 逆に、ぐるぐる回るのが好きでやめられない
- 車酔いしやすい
感覚過敏と日常生活
感覚過敏は、日常生活のさまざまな場面で困りごとにつながることがあります。
衣服
タグが気になって着られない、特定の素材しか受け付けない、靴下の縫い目が気になる。朝の着替えだけで大変な思いをされている保護者さまも多いです。
食事
特定の食感(ぬるぬる、パサパサ)が苦手で食べられるものが限られる。給食が食べられず、園生活に影響が出ることもあります。
園や学校の行事
運動会の音楽や歓声、発表会の照明など、普段と異なる刺激が多い場面でパニックになってしまうことがあります。
外出
人混みや商業施設のBGM、蛍光灯の光など、大人が気にならない刺激でもお子さまにとっては大きな負担になる場合があります。
pocopocoのアプローチ
pocopocoでは、感覚過敏のあるお子さまが安心して過ごせる環境づくりを大切にしています。
木の環境 = 安全基地
pocopocoの施設は、天然木をふんだんに使った温かみのある空間です。蛍光灯ではなく自然光と間接照明を取り入れ、刺激の少ない穏やかな環境をつくっています。感覚過敏のあるお子さまにとって、「ここなら安心」と感じられる場所であることを大切にしています。
段階的な感覚統合
感覚統合療法では、お子さまが「ちょうどいい」と感じられる刺激の量から始め、少しずつ体験の幅を広げていきます。無理に苦手な感覚に慣れさせるのではなく、遊びのなかで自然に感覚体験を積み重ねることで、脳の感覚処理の力を育てます。
刺激量の調整
マンツーマンの個別療育だから、お子さまの「今日の状態」に合わせて刺激の量を細かく調整できます。疲れている日、体調が悪い日は感覚過敏が強くなることもあります。そうした日々の変化にも柔軟に対応します。
家庭でできること
感覚過敏への対応で大切なのは、「治す」のではなく「環境を調整する」という発想です。
お子さまの感覚の特性を知る
何が苦手で、何が平気なのかを日常のなかで観察してみましょう。「わがまま」ではなく「感じ方の違い」と理解することが、対応の第一歩です。
環境を調整する
タグを切る、やわらかい素材の服を選ぶ、イヤーマフを用意する、照明を落とすなど、お子さまが安心して過ごせる環境をつくりましょう。
無理強いしない
苦手な感覚に無理に慣れさせようとすると、逆効果になることがあります。お子さまが安心できる範囲で、少しずつ体験を広げていきましょう。
「逃げ場」をつくる
行事やイベントでは、辛くなったら離れられる場所を確保しておくと安心です。事前に先生と相談しておくことも大切です。
園や学校と情報を共有する
お子さまの感覚の特性を伝え、配慮をお願いしましょう。pocopocoから園への引き継ぎ資料を作成することもできます。
まずは見学から。お気軽にどうぞ。
受給者証をお持ちでない方もご相談いただけます。